水辺の鹿 みずべのしか

絵画 その他 / 昭和以降

  • 浜田葆光  (1886~1947)
  • はまだほこう
  • 奈良県
  • 昭和 / 1932
  • 油彩・カンヴァス
  • 130.3×193.9㎝
  • 奈良市登大路町10-6
  • 奈良県立美術館

 浜田葆光はヒュウザン会や二科展で活躍した。二科展で樗牛賞を受賞した大正5年以来奈良に移り住んでいる。大正11年から同14年にかけて渡欧し、二科展を中心に関西洋画壇で活躍した。奈良公園風景や鹿を題材とした作品を制作し、鹿の画家としてその名を知られた。また武者小路実篤や志賀直哉との交友もあった。この作品は第19回二科展出品作である。茶色を主とした地肌に雌雄の鹿の透明な茶色を浮かび立たせ、奈良公園の初冬の晴れた風景を、重厚なタッチで装飾的に描いている。空と水のコバルトの対比と大胆な構図で、空間の広がりと明るさを持った優雅な画面を構成している。静寂な画面を通して、鹿の生命の動きが伝わってくる。鹿の生態研究から対象をよく捕らえた浜田ならではの代表作である。
  

水辺の鹿 みずべのしか
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