坐る

彫刻 その他

  • 柳原義達  (1910-2004)
  • ヤナギハラ、ヨシタツ
  • 昭和35年 / 1960
  • ブロンズ・1
  • 133.0×61.0×92.0
  • 4回現代日本美術展 東京都美術館 1960

80
坐る
Sitting
1960年
ブロンズ
高 132.0cm
1960年 第4回現代日本美術展
前年に見た現代フランス美術展(サロン・ド・メ日本展)、とくにそのうちでも、バルタザール・ロボの彫刻《偶像》に触発された柳原は、1952年私費でフランスへ留学した。国内で彫刻家として一応の評価を得ていた彼が、再びグランド・ショーミエールに通いブールデルの弟子にあたるエマニュエル・オリコストのもとで基本から学びなおすことは、それなりの決心があってのことと考えられる。確かに、帰国後の1957年に発表する《黒人の女》など一連の裸婦像は、渡欧前の均整のとれた堅固なモデリングによる作品とは異なり、プリミティヴな力強さを感じさせる単純化とデフォルマシオンをその特徴としていた。この《坐る》にも見られる細い手足と強調された胸や腹、単純化された顔はこのような彼の渡仏後の裸婦像に共通して見られる特徴である。それらはモデルの肉体のもつ微妙な表情をヴォリュームの変化により増幅して表わそうとする試みであり、原始美術の素朴な表現主義を思わせる。

坐る

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