金造亀甲繋文腰刀拵〈中身銘信国/〉
きんづくりきっこうつなぎもんこしがたなこしらえ〈なかみめいのぶくに〉
工芸品 / 安土・桃山
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桃山
- 合口式腰刀。柄は金打鮫を着せ、裏中央で合わせている。鞘は亀甲繋文を打ち出した金薄板で包み、棟方で合わせている。金具は縁頭は赤銅魚子地に高彫色絵の桐紋と九曜紋を配し、金小縁とする。目貫は一疋獅子の金容彫。小柄は獅子牡丹、金魚子地に金高彫。栗形と折金は金鑢地に鶴亀・松竹文を毛彫で表す。
(中身)平造、三つ棟で反りの浅い小脇指。鍛は板目やや流れ、映り立つ。刃文は直刃、匂口締まる。帽子は浅くのたれて先小丸に深く返る。彫物は表に種子(不動)と素剣、裏に種子(毘沙門)を彫る。茎は少し磨上げ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔三。
- 拵 総長47.0 柄長12.2 鞘長34.8
中身 長31.8 反0.2 (㎝)
- 1口
- 重文指定年月日:19850606
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 個人
- 国宝・重要文化財(美術品)
桃山時代の刀装は室町時代以来行われてきた地味なものとは別に、時代を反映して金銀を用いた華やかなものが多くなり、柄や鞘を研出鮫【とぎだしざめ】や金蛭巻【きんひるまき】、金熨斗付【きんのしつけ】などで飾ったものが流行した。この腰刀拵は柄を金打鮫【きんうちざめ】とし、鞘を亀甲繋文の金薄板で包んだ金熨斗付で、亀甲文はなかに九曜と花菱を交互に入れて整然と配している。栗形【くりがた】、折金【おりがね】、目貫【めぬき】、小柄【こづか】などの金具も金で造り、赤銅地の縁頭【ふちがしら】で全体を引き締めている。金具の二所(目貫、小柄)は後藤家の作と思われる。桃山時代の華麗な腰刀の遺例として貴重である。
中身は室町時代の山城国信国【のぶくに】の作である。
細川家伝来、幽斎、三斎の所用と伝えている。