木造追儺面(父鬼、子鬼)

彫刻 / 鎌倉

  • 鎌倉 / 修理銘 1346
  • 2面
  • 重文指定年月日:19720530
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 加多志波神社
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 追儺は現在でも節分などで行なわれる鬼追いの儀式で、これに使われる鬼の面は各地に残っているが、古いものは少ない。本面は檜材、表裏に布貼りサビ下地を施した本格的な技法によるもので、面裏に貞和二年(一三四六)の朱漆修理銘があり、それによると本神社の神宮寺であった蓮花寺の修正会【しゆじようえ】所用のものと知られる。父鬼は勁【つよ】い彫り口で肉をそぎ、角や眉も鋭角的につくって、いかにも激しい鬼相を示し、子鬼面は切歯の忿怒相ながら肉付けに丸味があり、目鼻立ちもおとなしくまとめ自ら童貌にみられるなど、その表現と彫技にはみるべきものがあり、制作は鎌倉時代に遡る追儺面の優品の一つに数えられる。なお、「附【つけたり】」として指定された母鬼面は後世の補作であるが、貞和修理銘を残す右頬の部分は古面の一部を生かしたものかと考えられる。
 (二月号原色口絵および「越前の仮面」参照)

木造追儺面(父鬼、子鬼)

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