祇園会函谷鉾飾毛綴 ぎおんえかんこほこかざりけつづれ

工芸品

  • 16世紀 / 1501-1600
  • 経糸は太めの羊毛糸、緯糸は黄、紺、黒、茶、赤、緑などの羊毛糸と白絹を用いたタペストリーである。図様は上下二段に分かれ、上図は上部、左右側部に縁取りをつける。
    上図中央は大きく描き、一人の処女が年老いた武人に華麗な水甕を手渡す。この武人の背景に一頭の駱駝が男達に労われて水を飲む。左端には槍と楯を持つ兵士の像の台に人面の蛇口があり、一人の女がそこから水を甕に汲み、二人の女が後を待つ。遠くには丘陵、麓に樹木に囲まれた館がうかび、その彼方より駱駝を御して樹幹の小径を徘徊する若人とその従者の一行が見える。この図の上、左右は、瓶子に水仙、菖蒲、チューリップ、ダリヤの草花をもった図様を連結して縁取りとする。
     下図は、フォリーエージ唐草のフリーズで、上図と区画しているが、左右に駱駝を乗り捨てた一群の男達を、中央には老いた武人が腰をかがめて水甕を持つ処女に腕輪のようなものを贈ろうとしており、その後方に四人の男女が水甕をもって見守る。遠景は丘陵と館。上部左右に金唐草で縁取った口を開けて、綱を引き出す。タペストリー縁には緋色羅紗をつけ、裏には木綿布を付す。
  • 縦272.5 横220.0 本図縦256.0 横203.0 (㎝)
  • 1枚
  • 重文指定年月日:19700525
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 財団法人函谷鉾保存会
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 羊毛の経糸そして、羊毛の色糸に白絹糸を交えた緯糸で織ったタペストリーである。京都祇園祭りの函谷鉾の前懸けとして用いられたもので、その意匠は旧約聖書第二十四章イサクの嫁選びの物語を表わしている。十六世紀後半の後期イタリア・ルネッサンスの影響をうけたネーデルランド・フランドル絵画を下絵としたものである。

祇園会函谷鉾飾毛綴

ページトップへ