木画 もくが

工芸技術 その他

  • 選定年月日:19570330
  • 記録作成等の措置を講ずべき無形文化財

木画【もくが】の技法は、奈良期の代表的な木工品の加飾技術である。正倉院宝物紫檀木画双六局【したんもくがすごろくきょく】は、各種の素材を巧みに組合わせた木画の文様を、素地【そじ】全面にあしらった繊細華麗な遺作である。奈良期以降、加飾の趣は簡素な美を求めて和様化し、舶載の用材も入手が困難となって、技法はしだいに衰運に傾き、江戸期に入ると、僅かに琴や筝【そう】などの楽器の装飾に利用された。技法は、紫檀、黒檀【こくたん】、花櫚【かりん】、黄楊【つげ】、象牙、染角【そめつの】など、色や材質の異なる素材を、木口の断面に文様が構成されるように棒状に組合わせ、これを輪切りにして得た同一の単位文様を、木工品の素地に嵌【は】め込むものである。文様には、主として市松【いちまつ】、矢筈【やはず】風の緻密な幾何文と、花鳥を表わした絵画文の二様がある。いわゆる小田原の湯本細工と称する寄木細工【よせぎざいく】は、木画の系統を引く一技法と考えられる。

木画

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