イスラム支配時代に要塞であったスペイン南部アンダルシア地方のラコラオーラの城を描いた作品である。この城を描いた作品は「ラコラオーラの城(1989)」を含め5点ほど知られ、横長の画面に赤茶色の城と山の広大な風景を描いた構図が多い。しかし本作品は正方形のキャンバスを用いて、手前に力強い筆使いで町並みを、その奥に見上げるような角度で城を描いている。大胆な黒い線が遠近感をさえぎり、見る者に迫り来るような迫力ある構図となっている。
ラコラオーラの城
三岸節子
坂の上へ(アンダルシア)
アンダルシアの坂道