風景画に取り組むべくヨーロッパに滞在していた作者は、いつものように、息子で画家の三岸黄太郎が走らせる愛車に乗り、スペイン南部で絵になる場所を探していた。すると、前方に赤土が広がるのを目にし、ここを描きたい、という衝動に駆られたという。あえて絵具の塗りむらを残すかすれたマチエールで、強い日差しに照らされ乾いた大地を表現している。また、丘と大地が画面からはみ出るような構図は、広大な風景を目の当たりにしたときの印象を強調している。
崖の上(アンダルシアの)
三岸節子
城のある町
アルカディアの赤い屋根(ガヂスにて)