古染付高砂花生〈景徳鎮窯/〉
こそめつけたかさごはないけ〈けいとくちんよう/〉
工芸品 陶磁 / 明
- 京都府
-
明
- 白色磁質胎で、盤状に開いた口部、長い筒状の頸部、樽形の胴部からなり、頸部の左右に鯉形の耳が付けられた花生。文様は染付で描かれ、口部内面に二重の鋸歯文、口縁部外面に蔓唐草文、頸部の片面に帽子を被り右手を挙げた男の図、反対面に杖を持った女の図、肩に十九の花弁文、胴部外周に六つの藻の図を表す。鯉形の耳に目、鱗、鰭が描き加えられている。口部内面の二箇所に絵の具が飛んでいる。総体にわずかに青みを帯びた透明釉が掛けられ、畳付の釉が削り取られている。口縁の一箇所に虫喰いと呼ばれる釉の剥落がある。
- 高26.2 口径9.4 胴径12.7 底径9.9 (㎝)
- 1口
- 北村美術館 京都府京都市上京区御車道通清和院口上る梶井町448-4
- 重文指定年月日:20140821
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 公益財団法人北村文華財団
- 国宝・重要文化財(美術品)
高砂花生は古染付形物花生の一種で、鯉耳の付いた槌形の頸部に二人の人物、胴に藻が描かれたものをいう。高砂の名は描かれている人物を能楽「高砂」の尉(じよう)と姥(うば)に、藻を相生の松に見立てたことによる。器形は宋代龍泉窯(りゅうせんよう)の青磁花生に倣っており、日本人好みの意匠であることから、日本の茶人向けに作られたものと考えられる。
この花生は、器形がのびやかでバランスがよく、筆づかいがのびのびとしていることから、古染付高砂花生の中でも最も声価が高く、著名なものである。