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金重陶陽(1896−1967)
KANESHIGE,Toyo
備前花生(びぜんはないけ)
Vase. Bizen Ware
昭和33年頃(c.1958)
東京国立近代美術館蔵
備前焼は,釉(うわぐすり)を掛けずに長い時間焼き締め,炎のあたり具合によって様々な変化を出す,土肌を生かした渋い深みのある焼物である。桃山備前を頂点とするこうした備前本来の風格と魅力は長い間衰退していたが,昭和に入ってそれを復興したのが金重陶陽である。この作品は,さまざまな色調の窯変と桟切り(燃え尽きて炭火となった燃料に覆われいぶされる)といわれる暗灰色を呈した部分が見せる作域など,現代備前の典型である。