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川端実(1911−)
KAWABATA,Minoru
緑のフォルム
Green Form
1973年
アクリリック・キャンバス
167.5×167.5cm
東京国立近代美術館
1911年,東京に生まれる。東京美術学校に学ぶ。58年に渡米しこユーヨークに居を構えた川端は,抽象絵画を描き始める。ちょうど抽象表現主義の時代だったこともあり,その影響をうけるのだが,まもなくそこから脱し,もっと大きな色の面となんらかの抽象形態から成る,独特な雰囲気をもつ抽象作品へと進む。60年代のなかばを過ぎると,さらに菱形や,布を折ったような大振りのフォルムが画面の中心に位置する作品へと変化していく。この作品はその時期の代表作のひとつである。緑の色が,布が折られたようにしてフォルムを成し,その動きそのものによって,ひとつの構成を形作り,とともに地との調和を生み出している。色彩(緑の色)から始まり,色彩だけで自立する絵画ということができる。(S.C.)