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岩橋英遠(1903− )
IWAHASHI,Eien
鴇
Japanese Crested Ibies
1960(昭和35)年
五藤きみえ氏寄贈
岩橋英遠は北海道滝川市の生まれ。はじめ山内多聞に師事し、戦後ほどなく安田靫彦主宰の火曜会に入会して、院展で活躍するようになった。どこか大陸的なスケールを感じさせる、荘厳な、ときとして幻想味すらおびた風景画で知られるが、この《鴇》は花鳥画の秀作である。平面的で装飾的ともみえる画面だが、3羽の鴇が織りなす屈曲したシルエットの弾性や張力、そしてそこにアクセントを添える赤いくちばしや脚の鋭角的な破格の響き合いなどに、表向きの装飾性の底にある、この画家の強固な構成力がうかがえよう。描かれた鴇は意外な野生味を秘めているのである。