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岩橋英遠(いわはしえいえん)(1903− )
IWAHASHI、Eien
蝕
Erosion
1959(昭和34)年
紙本彩彩色・額装 150.5×212.0㎝
第44回院展
岩橋の描く雄大な自然は、見る者に崇高の念を起こさせる。しかし彼の風景画は自然を単に写したものではない。戦前に歴程美術協会をはじめとするさまざまな研究会で模索してきた、新しい日本画創造のための造形上の実験が、随所に生かされている。宮崎県都城にほど近い関之尾の甌宍(おうけつ)に取材したこの作品でも川の水の侵食でできた岸壁と流れ落ちる滝が、水平と垂直の緊密な構図を生み出している。一方で、朱と黒の筋が刻まれた岸壁と、けぶるような滝の水しぶきも、鮮やかな質感の対比をみせている。第44回院展に出品され、文部大臣賞を受賞した。