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故山新秋
福田豊四郎
四曲一隻
紙本着色
縦一五〇・六 横一九七・八
大正十五年(一九二六)
東京国立近代美術館
福田豊四郎(一九〇四−七〇)は鹿子木孟郎、川端龍子、土田麦僊らに師事し、帝展、国画創作協会展等に出品した。この他青龍社展に出品して社人となる(昭和八年脱退)ほか、吉岡堅二らと美術人社、山樹社、新日本画研究会、新美術人協会などの研究団体を次々と結成し、戦前において新しい日本画の可能性を模索した。戦後は創造美術の結成に参加、創造美術が新制作派協会に合流した後は同展で活躍した。
本作品は彼の画業の初期に描かれたもので、郷里秋田の山々がひろがる初秋の風景の中に、画面手前の茶店の女性や橋の上の人物など、人々の暮らしの息遣いを加えている。この後、彼はこうした風土に根ざした表現と、単純化した形態によって画面を構成しようとする西洋近代の造形思考とを結合させ、一見正反対のこれらの要素から独特の逞しい作品を生み出し、昭和の戦前から戦後にかけて日本画の革新をめざしていった。(大谷)