歴史資料/書跡・典籍/古文書 文書・書籍 / 安土・桃山 江戸 室町
嶋井家文書は、安土桃山時代に活躍した宗室(宗叱とも、?~一六一五)以降、江戸時代の商家・嶋井家に関する史料群である。室町時代後期、西国の大名が宗室に送った書状には、貿易や博多内での紛争等多岐にわたって記されており、博多における嶋井家の存在の大きさを物語っている。宗室は茶の湯を通じて、千利休ら堺の町衆等との交流も積極的に行った。
江戸時代、朱印船貿易が行われるようになると、信吉(徳左衛門)、正則(権平)は、貿易船への投資、「投銀」を行うようになった。本文書には、日本だけではなく、ポルトガル商人の「投銀」に関する古文書が含まれており、当時の貿易の実態を知ることができる。鎖国後も福岡藩御用取引や金融業を通じて、博多の経済に重きをなし、宗室以来の由緒によって由緒町人として別格の扱いを受けた。
嶋井家文書は、商家の史料がまとまって伝来する貴重な史料群である。特に宗室ら三代に関しては、我が国の歴史に関する重要な史料が豊富であり、学術的価値が高い。