緑色ガラスを型に吹き込んで成形したと考えられる角形瓶。注口、器体の側面をよくみると型の継ぎ目が残っています。胴部の一面には「A VAN HOBOKEN & CO/ROTTERDAM」とあることから、ロッテルダムの貿易商であったファン・ホーボーゲンの蒸留酒瓶とわかります。肩の円形枠内の文字は、先の商社名の頭文字「AVH」のモノグラムです。
収納箱の内側底面には器体とほぼ同寸の跡が残っており、一定期間この箱に入れて保管されてきたのでしょう。ヨーロッパでは中身が無くなれば廃棄されるガラス器が、当時の日本では大切にされるという、地域や場所によって異なるモノの価値観も興味深いです。
【びいどろ・ぎやまん・ガラス】