芹沢銈介 1895-1984
縮緬地型絵染着物・紙漉村(ちりめんじかたえぞめきものかみすきむら)
絹/型染
157×124cm 1958年
SERIZAWA Keisuke
Kimono, "Paper mills village," stencil dyeing on crepe silk
silk / stencil dyeing
この作品に描かれている「紙漉(かみすき)村」というのは、和紙の産地として知られる埼玉県小川町である。1935年芹沢は、図案指導のためにこの地を訪れた。芹沢は同地を題材にいくつもの作品を制作しており、紙漉の仕事場の様子に詞書をそえた絵巻なども残している。
この作品では、小川が流れる秩父の山あいののどかな村の様子を大胆な意匠と色づかいで鮮やかに描き出している。
芹沢が用いる型絵染(かたえぞめ)というのは、その名のとおり型紙を使って絵模様を染色する技法である。型を使用するため版画のように同じ図柄の作品を複数制作することができるが、それだけでなく、一つの作品のなかで同じ絵模様を反復させることも可能である。この着物もよく見ると、一枚の型紙を使用し、同じ図柄を何回も繰り返すことによって模様を表しているのがわかる。
1895年 静岡市生まれ
1916年 東京高等工業学校卒業後、静岡県立工業試験場に勤務し、図案指導を行う
1925年 柳宗悦の「工藝の道」を読んで感銘を受け、工芸家を志す
1938年 沖縄に渡り、紅型(びんがた)を研究する
1956年 重要無形文化財「型絵染」保持者に認定される