三岸節子は足しげくヴェネチアに通い、運河と石造りの家並みを多彩な構図で描き続けた。本作は、画面中心に据えた大きな存在感を示す黒色の橋と、建物の窓や水面を素早いタッチで描いた青色が映える、明るく軽快な色彩が印象的な作品である。のちの1974(昭和49)年にパリ・ギャルリーためながで個展「花とヴェネチア」を開催し、大好評を得る。
朝がきた(ヴェネチア)
三岸節子
小運河の家(1)
細い運河