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孔雀
Peacock
1956年
紙本彩色
183.5×152.5cm
1956年 第12回日展(昭和31年度日本芸術院賞)
杉山寧は戦後、日本画壇に復帰以来、表現、技法、材質において、国際的に通用する日本画になることを制作の基本にすえてきた両家である。表現に限っていえば、純枠絵画としての造形美、理知的表現を標榜したのであった。このために対象の徹底した形態把握と空間表現兄の迫求がなされてきたが、《孔雀》はこの姿勢を明らかに示した最初の作品である。作者の話として、「扇をたてたような半円形の空間で、空間でありながらなおかつ生きている感じを与えるもの」という作者の造形意図に、孔雀の羽をひろげた姿態がたまたま一致したので、孔雀を題材にしたといわれている。つまり、孔雀そのものの美しさにひかれて、それを絵にしたのでなく、造形上から孔雀を写したのである。とはいえ、孔雀の柔らかい色調の美しさ、写実的で、かつ造形的にも整った姿態、前面に空間を大きくとった榊図は清新で、杉山の1950年代の秀逸な代表作となった。