春宵花影図

絵画 日本画

  • 松林桂月  (1876-1963)
  • マツバヤシ、ケイゲツ
  • 昭和14年 / 1939
  • 墨画・絹本・軸・1幅
  • 119.3×134.5
  • 右中央に年記、落款、印章
  • ニューヨーク万国博覧会 1940

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春宵花影図(しゅんしょうかえいず)
Spring Evening
1939年
絹本墨画・軸 119.3×134.5cm
この絵は1940年のニューヨーク万国博覧会に、横山大観、橋本関雪、川合玉堂など他の芸術院会員20名の作品とともに出品されたものである。それに先立つ国内展示の時からすでに評判となり、アメリカの個人コレクター、ボストン大学、在米日本大使館などから購入の希望がありながら、ついにいずれをも謝絶したといわれている。花びらにわずかに胡粉を刷(は)いただけであとは墨一色。技巧の粋をこらして描かれたもので、朧月を背景に爛漫として花の咲きほこるさまにはいかにも春らしい情趣が横溢しており、近代日本画の夜桜を描いた作品の代表作の一つとなっている。南画の世界ではよく詩画一致の境についていわれるが、「月夜の桜の朦朧たる様を描き出すことに工夫した」画面は、「春宵一刻値千金」と詠まれた詩の世界を、桜という日本の美意識の一つの典型の中に、みごとにとらえなおしたものともいえよう。

春宵花影図

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