雨の日

絵画 油彩画

  • 海老原喜之助  (1904-1970)
  • エビハラ、キノスケ
  • 昭和38年 / 1963
  • 油彩・キャンバス・額・1面
  • 99.0×132.5
  • 右下に署名
  • 31回独立展 東京都美術館 1963

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雨の日
Rainy day
1963(昭和38)年
油彩、麻布 99×132.5㎝
oil on canvas
第31回独立美術協会展
海老原喜之助が戦後15年間をすごした熊本から神奈川県の逗子に居を移したのは、1960年のことであるが、翌年暮れに画室と住居を新築し移転.そして1962年日本橋三越で青年時代の滞欧作から近作までを含む自選展を開いた。この〈雨の日〉は、その年の第31回独立展に発表された自選展以後の第一作ともいうべき作品で、自選展の成果とあわせて翌年芸術選奨文部大臣賞を贈られている。
〈雨の日〉は、作者が秀作美術展の目録に「七年ぐらい前の素描にて描く」と語っているから、熊本に住んでいたころの田園風景から想を得ているのであろう。どしゃ降りの雨の田舎道を菅笠をかぶり雨合羽を着た少年がひとり歩いて行く。彼を脅かすような渦巻き文のある黒雲は行く手に低くたれこめている。少年の不安な心理をこの絵はユーモラスな味わいをもってうまく造形化している。

雨の日

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