厩図屏風

うまやずびょうぶ

概要

厩図屏風

うまやずびょうぶ

絵画 / 室町

室町時代・16世紀

紙本着色

149.6x353.9

6曲1双

重要文化財

 左右一対の屏風を連続した画面にして、厩(うまや)につながれた6頭の馬を描いています。
 むかって右の3頭はおとなしくつながれていますが、左の3頭は脚を跳ね上げた躍動感あふれる馬です。名馬の力強く美しい姿は、権威の象徴としてしばしば絵画のモチーフになりました。しかし、この屏風について、どんな人が作らせたのか、どんな意味がこめられているのか、実はあまりよくわかっていません。この馬たちは武芸用の馬で、その美しい姿を愛でたものかもしれませんし、あるいは神馬で、なにか願いをこめて描かれたのかもしれません。
 よく見ると、厩には様々な人が集まっています。どうやら様々なボードゲームを楽しんでいる様子。むかって右の屏風では囲碁、左の屏風では将棋と双六(すごろく)で遊んでいます。そのほかにも、寝そべっている人、茶を運んでいる人、馬をじっと見ている人などがいますが、それぞれがどんな関係で、画面全体ではどんな場面を表わしているのか、よくわかっていません。
 さらに、右の屏風には犬、左の屏風には猿が登場します。猿は厩の守り神とされ、しばしば馬とセットで描かれます。犬は、もしもこれらの馬が武芸用だとすると、鷹狩りなどの際に馬とともに使われたものかもしれません。
 さらに興味深いのは、屏風の両端に描かれた厩の外の風景です。右は、松に藤、白鷺と亀、左には桜に柳、鶴と鴛鴦(おしどり)。いずれも吉祥のモチーフをちりばめた風景が描かれています。

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