鈸子
ばっし
概要
鈸子
ばっし
鎌倉/1332
銅製鋳造で、追鍛と轆轤挽きによる成形を施す。笠は、鍔に比して径が大きく、甲盛が大きい表面は粒の粗い石目地状の肌を作り出し、裏から追鍛で湾曲を調整する。笠の側面は手掛りの括れを作り出し、生下げの削痕を強く残す。鍔は、追鍛によって円盤状にやや厚手に広く延展し、表面を生下げによって仕上げる。さらに、笠の内外面には、黒色の漆様の塗布が施される。笠の甲盛中央に孔を一個穿ち、朱の房紐を通す。紐には、黒漆を施した木製駒形の留具を付し、紐の半ばを総角に結ぶ。
(1)径28.1 高4.8 (㎝) 重987.0 (g)
(2)径28.1 高4.7 (㎝) 重1010.0 (g)
一対
重文指定年月日:20190723
国宝指定年月日:
登録年月日:
東円坊
国宝・重要文化財(美術品)
銅鋳造で形作り、鍛え延ばして形を整えた楽器。関東極楽寺の長老であった沙門俊海が、伊予国三島神社(大山祇神社)神前の法具として奉納した。中世の鈸子と銅鑼が揃いで伝来することは貴重であり、施入銘により由来が明らかな鎌倉時代の基準作例である。
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