古井家住宅(兵庫県姫路市安富町)

ふるいけじゅうたく

概要

古井家住宅(兵庫県姫路市安富町)

ふるいけじゅうたく

住居建築 / 室町 / 近畿

兵庫県

室町後期/1401-1500

桁行13.9m、梁間8.1m、入母屋造、茅葺

1棟

兵庫県姫路市安富町皆河字行友233番地1

重文指定年月日:19670615
国宝指定年月日:20260904

姫路市

国宝

姫路市北部の山間部を流れる林田川右岸の高台に位置する民家。中世に名主(みょうしゅ)であったと伝わる旧家、古井家が15世紀に構え、以来現在に至るまで当地にて維持されてきた。入母屋造(いりもやづくり)、茅葺(かやぶき)で、大壁造(おおかべづくり)の外壁は開口が小さく閉鎖的な外観。正面側に1室、背面側に2室を並べる前座敷型(まえざしきがた)三(み)間取(まどり)の形式は、近畿地方の近世民家が示す平面の祖型の一つとされる。一間ごとに柱を立てる整然とした柱配置で、省略がないため室内等に独立柱が現れる。断面が不整形な柱は室内からの見掛(みえがか)りのみ丁寧に仕上げ、上屋(じょうや)梁(ばり)は扁平な角形で細く、貫(ぬき)は分厚く造り、架構(かこう)は古式。中世に遡る極めて稀少な現存最古級の民家で、中世民家史を考える上で不可欠な遺構。建築以来、悠久の時を経てなお変わらぬ場所と環境で維持されてきた点も特筆される。我が国中世の上層民の生活を紐解く上で貴重な現存遺構であり、中世の景観を伝える民家建築として極めて深い文化史的意義を有する。

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