西こぎん着物

にしこぎんきもの

概要

西こぎん着物

にしこぎんきもの

染織 / 明治 / 青森県

青森県 津軽地方

明治時代

麻、木綿糸/刺子

L.930mm, W.1160mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

元来、「こぎん(小巾/小衣)」とは、丈の短い単衣(ひとえ)の麻の仕事着を意味する言葉として全国で使われていたが、現在は、青森県津軽(つがる)地方で発展した刺子(さしこ)の布やその技法を意味する。藍(あい)で濃紺に染めた麻布に白い木綿(もめん)糸(古くは麻糸)を使い、緯(よこ)糸に沿って目をすくいながら刺す。奇数ごとに目を拾い、次の段は目をずらして刺していくため、多くは菱形(ひしがた)を基本とした幾何学(きかがく)模様の組み合わせで構成される。よく使われる模様には「マメコ(豆こ)」「ハナコ(花こ)」などの名称が付けられているが、地域や作り手によって呼び名は様々である。模様の配置も地域により特色があり、西こぎんは岩木川の西側、弘前市や中津軽郡一帯の農村、岩木山麓の西目屋村などで作られた。苧麻の細い糸で織った布を地布に使ったものが多く、東こぎんより繊細なものが多い。肩の部分に数本の横縞を入れ、前後の身頃を分け、さらに前身頃を横縞で三段に区切り、各々の段に異なる模様を刺す。身頃は、左右で別の模様を配することもある。後身頃は二段に区切り、肩に近い部分には「轡つなぎ」(さかさこぶ)の模様が使われるが、これは魔除のためであるという。

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