絣布 源氏香に桐文

かすりぬの げんじこうにきりもん

概要

絣布 源氏香に桐文

かすりぬの げんじこうにきりもん

染織

木綿/緯絣

L.320mm, W.330mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

筒描や型染では織り上がった布地の上に糊を置いて防染し、模様を染めるが、糸の状態のうちに模様に合わせて、染めた部分と染めない部分を作り、織り上げた布が絣である。日本では、江戸時代後期から明治時代にかけて、木綿の藍染による絣布が、野良着や蒲団地として盛んに織られた。久留米(福岡県)、伊予(愛媛県)のほか、山陰地方の広瀬や弓ヶ浜が産地として知られている。染めの段階でのにじみ、また織りによる縮みのため模様の輪郭に「かすれ」が生じるが、これが絣特有の昧わいとなっている。緯絣[よこがすり]は、経絣とは反対に、経[たて]糸には無地の糸を使用し、緯[よこ]糸にのみ絣糸を使って模様を織り出した絣。絵画的文様はこの方法で作られ、「絵絣」[えがすり]または「緯総」[よこそう]と呼ばれている。源氏香文とは、香を焚くことは古代から行われていたが、江戸時代には香道が大名や町人にも広まり、「源氏香」が流行した。これは5種類の香を一種5包ずつ25包にし、その中の5包を焚いて香りを当てる遊びである。縦線5本を横線で繋いだ52種類の符号があり、それぞれに源氏物語五十四帖から名前がつけられている。形の面白さから様々な文様に取り入れられた。

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