柄鏡 蓬莱文

えかがみ ほうらいもん

概要

柄鏡 蓬莱文

えかがみ ほうらいもん

金工

銘:天下一松村因幡守

合金(黄銅、錫)/鋳造

L.254.5mm, Dm.154mm, T.4.2mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

柄鏡は、主に青銅(銅と錫の合金)で作られた、持ち手の付いた円形の鏡である。室町時代にうまれた柄鏡は、それまで使われていた円鏡や方鏡よりも機能的であり、江戸時代には化粧文化や装いの文化の発展の中で、化粧の道具や婚礼道具のひとつとして庶民の間で普及した。鏡面は錫アマルガム(錫と水銀の合金)が塗られ良く映ったが、しばらく使うと曇っていくことから定期的に職人(鏡研ぎ)による磨き直しが必要だった。背面は文様や図柄が施され、特に江戸時代には鏡の大型化が進み、背面全体に絵画的文様が施された。用いられた意匠は様々で、鶴亀や松竹梅などの吉祥文をはじめ、動植物や人物・山水図・家紋などがある。蓬莱文は、中国の伝説に基づく不老不死の楽園、蓬莱山を描いた文様。岩の上に松と竹が繁り、海辺では亀が遊び、空には鶴が舞うという風景で表される。鎌倉時代以降、鏡の文様として盛んに用いられた。

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