型紙 紗綾地に桜文

かたがみ さやじにさくらもん

概要

型紙 紗綾地に桜文

かたがみ さやじにさくらもん

その他

和紙/錐彫

彫り寸法:L.140mm, W.366mm

国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館

和紙に柿渋で防水加工を施し、文様を彫り抜いた染色用の型である。型染する際には紙を使って生地の上に糯米の糊を置き、染め上がったら糊を洗い流す。こうすると糊を置いた部分が防染されて、文様が白く染め残るのである。江戸小紋や型友禅のほか、中形(ちゅうがた)と呼ばれる木綿浴衣地に模様を付けるためにも使われた。通常は一枚の型紙を順次移動して一反分の連続模様をつけるが、二枚以上の型紙を組み合わせて使うこともある。文様の彫り方としては、突彫、錐彫、引彫、道具彫があり、それぞれの文様に適した道具と技法が用いられる。これらの型紙は、ほとんどが伊勢湾沿岸の白子(しろこ)、寺家(じげ)一帯で作られており、一般に「伊勢型紙」として知られている。紗綾形は、万字[卍]を斜に繋げた文様。「万字繋ぎ」「菱万字」とも呼ばれる。桃山時代に中国から輸入された紗綾という絹織物の地文に、この文様が使われていたことから紗綾形と呼ばれるようになった。これと似た文様に「工」の字を繋げた「工字崩し」がある。また竹籠を編んだ時に出来る三角形を上下逆に重ねた文様は「籠目」と呼ばれ、魔除けの印としても使われた。

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