壺やコンポートなどが描かれているのであろうが、ものの形や輪郭は消えかかり、壺の古く乾いた質感だけが残り、画面の中の造形的要素と化している。茶色と黒を塗り重ねて重厚な画面にし、白色により物の存在を明らかにするとともに、刷毛のような筆使いで上下をつなぎ、全体をまとめている。モチーフのもつ時の経過や土のぬくもりといった感じとは異なり、限られた色彩を用いて逆にシャープでモダンな造形感覚にあふれた作品が生み出されている。
アンダーソンの壺と小鳥
三岸節子
二つの像
とうもろこしと魚