とうもろこしと背景の緑色が、夏らしいさわやかで清新な印象を与える。画面左側には、三岸の作品にしばしば登場する炎のような赤色を腹部にはらんだ魚が描かれている。この作品を描いた翌年、作者は軽井沢での独居生活を終え、神奈川県大磯の眺めのいい丘陵地に居を移す。本作品の鮮やかな色使いは、豊かな自然に囲まれた家で始まる新たな生活と作風のさらなる展開を予感させる。転居後は、静物と大磯のアトリエから見える海や木々を描いた太陽讃歌の連作を手がけている。
作品Ⅱ
三岸節子
太陽
作品Ⅰ