{朱漆角切盤/朱漆入角盤/朱漆擎子} しゅうるしすみきりばん/しゅうるしいりすみばん/しゅうるしけいし

工芸品 / 室町

  • 室町 / 1457
  • 角切盤は四角を削いだ通例の折敷形である。入角盤は大・小とも同形で、四角を内に刳り込んだ入角形とし、表面の周縁は細い縁を造り出し、裏面は四隅を低い刳形脚状に造り出し、四方の周縁を大きく面取っている。また裏面には二本の細木を嵌めて反り止めとしている。擎子は高台付の皿状をなすが、上面は平で、中央部には椀をのせるため浅く彫り込んでおり、また入角盤と同様に上面二か所に二本の反り止めの細木を嵌めている。
     いずれも表面は黒漆のままとしている。
  • 角切盤:縦36.6  横36.6  高1.9
    入角盤(大):縦39.6~39.7  横39.8~39.9  高1.9
    入角盤(小):縦35.7  横35.9~36.0  高1.8  
    擎子:径23.7  高さ4.1~4.4  台径2.1~2.2  (㎝)
  • 重文指定年月日:19890612
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 真清田神社
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 漆銘中の真清田とは尾張国一宮の真清田神社のことであり、当社における神前の供具として用いられたものである。
 根来塗と称される朱漆器は、主に中世以降に調度・飲食具類として多用されており、その遺存するものも数多い。その中にあって当社の朱漆器は、刳形脚を造り出し、反り止めを施すなど特色ある形態・技法を示す入角盤・擎子を含み、しかも作期・由緒を明確にし、かつ当社に纒まって伝存している。
 附の銅鋺・銅皿は盤・擎子より後代の寄進にかかるものであるが、盤と一具として用いられてきたものである。
 中世漆工芸史上の基準作例として、かつ神饌具の伝存極めて稀な一括資料として重要である。

{朱漆角切盤/朱漆入角盤/朱漆擎子}

ページトップへ