いれずみの男

絵画 油彩画

  • 福沢一郎  (1898-1992)
  • フクザワ、イチロウ
  • 昭和31年 / 1956
  • 油彩・キャンバス・額・1面
  • 117.0×91.0
  • 左下に署名、年記
  • 個展 渋谷東横 1958

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いれずみの男
Man with Tattoo
1956年
油彩・麻布
117.0×91.0cm
左下に署名、年記:ー56 Fukuz.
1956年 個展(東京、渋谷東横店)
1958年 第29回ヴェネツィア・ビエンナーレ
福沢は、1952年に21年ぶりでパリを訪れた。しかし、そこでみる現代美術に異和感を抱き、むしろ原始美術に魅せられるようになり、つづいてブラジル、メキシコへと渡った。1954年に帰国した後、1956年の個展で、その中南米旅行で得た主題をもとに制作された新作50点を発表した。この作品も、その折に発表された一点である。当時、瀧口修造はその作品群に対して、「ここではもっと原始的な生命力をもった人間たちが、無遠慮な、ぎらぎらしたスペクトルムを浴びて、奇妙な音楽を奏でているといった感じである」(「亜熱帯の人間追求 福沢一郎近作展」『みづゑ』616号)と評した。まさに、この作品にみられるように、黒い線で分割された色面は鮮やかな原色であり、熱気ある生命カにみち、土の匂いをもつ人間の姿が表現主義的に描かれている。それは、現代美術が造形性を追求するあまり、いつしかフォルムと色彩の豊かさをわすれ、さらに人間性をも疎外していくことへの反動でもあったろう。また、福沢自身のあくことのない人間そのものに対する関心のあらわれともいえよう。

いれずみの男

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