制作

絵画 油彩画

  • 岡本唐貴  (1903-1986)
  • オカモト、トウキ
  • 大正13年 / 1924
  • 油彩、デトランプ・綿布・額・1面
  • 106.0×72.3
  • 中央下に署名
  • 2回アクション展 東京、日本橋三越 1924

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制作
Work
1924年
油彩・布 106.0×72.3cm
岡本唐貴の初期の足取りは、二科展に出品したキュビスム風の静物画にはじまって、この《制作》にみられるようなデ・キリコばりの幻想的画面、さらに三科公募展に焼けぼっくい、錆びた金網、紙屑などでできた構成物を出品し、のちにみずから「絵画形式の完全な否定と、ダダイズムに陥り、思想と美術の問題で苦しむ」と回顧することになる一時期を経て、1927年頃にはセザンヌ風の風景画やプリミティヴな味のある人物像へと、さらに翌年には大画面のプロレタリア絵画へと移っている。時代が時代だったこともあって、こうしたすべてが5年ほどの問に起こったのである。
アクション第2回展に出品された《制作》には、意味深な影やマヌカン、そして鋭く後退する空間の表現などにデ・キリコの影響が見てとれるが、しかしそれは、キリコにとって本質的な永遠や形而上的寂寞の問題とも、その厭世的世界観とも異質な世界だ。画面左上には桟橋に投げかけられた教会の影を怒り顔で踏みつける画家が描かれ、右半分には人とも機械とも、男とも女とも知れないどこか暴力的なマヌカンが立っている。それらが、右下の瞼をとじる画家(?)の内面の光景でもあるとすれば、彼のうちには反教会、反文明、あるいは反芸術といくつもの否定詞が渦巻いているといえよう。これは岡本の基本的にダダ的な作品である。

制作

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