183 丸山直文(1964− ) Garden 1 2003年
新潟県生まれ。1990年Bゼミ修了。96−97年文化庁芸術家在外研修員としてベルリンに滞在。90年に最初の個展を開き、その後も92年「形象のはざまに」展(東京国立近代美術館)、94年第8回インド・トリエンナーレ、99年「ひそやかなラディカリズム」(東京都現代美術館)、2002年第3回台北ビエンナーレなど国内外の多数の展覧会に出品。
丸山は湿らせた綿布にアクリル絵具を染み込ませるステイニングの技法を用いて、初期には植物の細胞組織を思わせるような有機的な抽象形態を巨大なサイズで描いていたが、1990年代半ば頃からは、同様の手法で人物の顔、風景など具象的なイメージを描くようになる。この《Garden1》も点景の人物をともなう風景画だが、単なる説明的な描写ではない。イメージは淡くぼやけ、同時に独特の光をはらみ、見る者に目覚めたまま夢を見させるような不思議なヴィジョンを浮かび上がらせている。