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中上清(1949−)
NAKAGAMI,Kiyoshi
無題
Untiled
1989年
アクリリック・綿布
224.0×123.Ocm
個展(東京,ヒノギャラリー)
作者寄贈
静岡県の生まれ。Bゼミに学び,1971年初の個展開催(横浜,富士見町アトリエ)。継続して個展開催(東京,鎌倉画廊81,86年;ヒノギャラー89,91,92年,その他)。92年「形象のはぎまに」展(東京国立近代美術館),93年「現代絵画の一断面〈日本画〉を越えて」(東京都美術館)に出品。
70年代システム絵画でデビューした中上は,今日までフォルマリズム絵画と不即不離の位置をとってきたが,近年筆触がしるされて形象への志向を示し始めている。それは平面としての絵画の根拠を問い,その「地」にある風景の発見を試みるものといえるだろう。きらびやかな祭壇画のようにも見えるその画面は,絵具のほのかな皮膜を介して図と地が見え隠れに交錯し,光に満ちている。45度回転した正方形の連なりと,逆転した絵具の垂れによる上昇感をもち,中国の山水画に近い息使いと厚みのある絵画空間の構造化がある。