絵画 / 清
月に月中の世界を象徴する兎を配する月兎図は、明代において既にその形式が定まっており、いくつかの先行例を求めることができる。比較すると、岩に上り月を見上げる兎の周囲に月中の植物である桂(木犀)や芙蓉・小菊を添える図柄は、陳星の作品では形式化が進行し、より平板で装飾的なものになっている。岩の皴法は明末清初の杭州の画家、藍瑛に類す。明の遺風から脱け切れていない清朝初期花鳥画の基準作として貴重である。
小袖 段染分縮緬地木賊と花兎文様
荷郷清夏図
藍瑛
花鳥図 陳桐筆
陳桐