東寺御影堂牛玉宝印版木 とうじみえどうごおうほういんはんぎ

歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 室町

  • 南北朝
  • 木製陽刻
  • 縦31.9㎝ 横50.1㎝
  • 1枚
  • 重文指定年月日:20120906
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 宗教法人教王護国寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

本板木は、針葉樹とみられる板材を用い、「牛玉/御影堂/宝印」の文字を三行にわたり陽刻彫出したもので、御影堂牛玉宝印作成に使用されたものである。牛玉宝印は、寺社の修正会など初春の儀式にて作成され信者に配布されたもので、鎌倉時代以降には、寺社名等を墨書あるいは摺写した料紙に宝印を捺したものが多く作成された。主に護符として機能したほか、起請文の料紙に用いられ、中世および近世社会において諸階層に広く流布した。中世東寺では、四種の牛玉宝印が作成されたが(文字を摺写したものは御影堂のみ)、うち御影堂牛玉宝印は正月三日の御影堂修正会において作成されたことが判明する。「御影堂牛玉宝印」の文字を摺写した牛玉紙の遺例として、永和4年(1378)から天文23年(1554)にいたる、東寺寺僧・寺官、東寺領荘民等の起請文18通が伝存するが、これらは本板木を使用して作成されたと考えられることから、本板木は御影堂牛玉宝印作成に板木が導入された南北朝時代のものであり、以来現代にいたるまで断続的に使用されてきた板木と認められる。遺例の少ない中世に遡る牛玉宝印板木であり、記録類や伝来する起請文などによって牛玉紙作成状況や牛玉紙の使用例が知られる点も貴重で、文化史上に注目される。

東寺御影堂牛玉宝印版木

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