寝ている女

彫刻 その他

  • 木内克  (1892-1977)
  • キノウチ、ヨシ
  • 昭和26年 / 1951
  • ブロンズ・1
  • 28.0×68.5×25.0
  • 頭部背面に署名、年記(刻銘)

77
寝ている女
Woman Lying Down
1951年
ブロンズ
高 28.0cm
木内克がグランド・ショーミエールでブールデルから学んだのはモデルの細部を離れても造形の必然的な構築が存在することであったというが、その彫刻に一貫してみられるのは対象との外観的な相似というより、彫刻造形そのものにおける本質的な感動内容の表現であろう。「アカデミックやクラシックの殻を断ち切っていま一度本来の純真無垢にかえりたいのが原始芸術への郷愁である」というのは彫刻家自身の言葉であるが、この彫刻にも単に写実的であることを離れて、対象から受ける自らの感動を彫刻という造形の中に素直に還元していこうとする姿勢が強く貫かれている。そのためには大胆なデフォルメも加えられるが、それは作家の内的な欲求から必然的に生まれたもので、決してデフォルメのためのデフォルメではない。豊かに張り切った乳房、柔らかな丸みを描く腹、大きく突き出した臀、太く逞しい腿、それらがいかにも明るく健康的で躍動感に浴れる肉体をつくりだして、木内克の彫刻の一つの典型をつくりだしている。

寝ている女

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