窓際

絵画 油彩画

  • 山下新太郎  (1881-1966)
  • ヤマシタ、シンタロウ
  • 明治41年 / 1908
  • 油彩・キャンバス・額・1面
  • 92.2×65.0
  • 左下に署名、年記
  • 5回文展 竹之台陳列館 1911

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窓際
By the Window
1908年
油彩・麻布 92.2×65.0㎝
山下新太郎は、第1回のパリ遊学中に、窓辺で読書する女性像を3点制作した。うち2点は制作の年にパリのサロンに入選し帰国後文展に出品して受賞している。《窓際》はその中の1点である。読書する女性の後ろ姿を描き、光を受けた頬や日陰になった背の優雅なシルエットを通して窓外にはパリの風景がひらけている。光と影の対比が、印象派的な手法の柔軟な筆触によってみずみずしい諧調をつくりだしている。彼は滞欧中ベラスケスの絵を模写し、またルノワールへの接近などで、伝統の中の偉大なテクニシャンたちの真髄に触れて豊富な収穫を得た。この作品は、アルチザン的な作者の気質に裏付けられた研鑽の成果であるが、当時わが国洋画壇にとって、このような西欧油彩画の伝統を真正面から摂取した本格的な油絵らしい油絵はあまり例がなかったといってよい。その後彼は、忠実な写実による肖像画や風景に温雅、端麗な画風をひろげて秀作を残したが、後年はしだいに情感の潤いを薄めた硬い画風に変わった。

窓際

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