雪柳と海芋に波斯の壺

絵画 油彩画

  • 児島善三郎  (1893-1962)
  • コジマ、ゼンザブロウ
  • 昭和31年 / 1956
  • 油彩・キャンバス・額・1面
  • 80.5×65.5
  • 左下に署名
  • 2回現代日本美術展 東京都美術館 1956

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児島善三郎(1893−1962)
KOJIMA,Zenzaburo
   
雪柳と海芋に波斯の壷
Flowersin in a Persian Vase
1956年
油彩・キャンバス
80.5×65.5cm
第2回現代日本美術展(東京都美術館)
作者寄贈

なんともいえず壮麗な静物である。左右対称に絵付けされたいかにもエキゾチックなペルシャの壷と,その上のいくぶん均衡を欠いた自然の活力そのもののような花ばな。これらが多かれ少なかれ立体的な表現をあたえられているのにたいし,壷の基底とテーブルは奇妙にも平面的に描かれ,三次元性と二次元性のこの大胆な対比によって画面ぜんたいの装飾性はより力づよいものとなっている。また,テーブルの,やや斜めにおかれた縞模様と微妙に塗り分けられた背景によって,空間の奥行きが暗示され,花ばなと壷との自然なたたずまいが確保される。福岡生まれで独立美術協会の中心作家であった児島善三郎は1924年渡仏し,ヨーロッパの古典絵画やドランの強い影響をうけたが,帰国後は西欧絵画の追随に疑問を感じ日本的な感性に裏づけられた日本的洋画の創出を唱え,西欧絵画の実在感と東洋的な装飾感との融合をはかった。ここにあるのはその精華ともいえよう。

雪柳と海芋に波斯の壺

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