龍笛「青龍」
りゅうてき せいりゅう
概要
龍笛「青龍」
りゅうてき せいりゅう
全長39.8cm
千代田区隼町4-1 国立劇場
登録番号884
紀州徳川家伝来雅楽器
解説:日高薫(国立歴史民俗博物館教授)
独立行政法人日本芸術文化振興会
龍笛は、大陸伝来の横笛で、横笛(おうてき)とも呼ばれる。雅楽の管絃では篳篥の主旋律を装飾的に彩る副旋律を奏で、その音色は、天と地を行き交う龍の声に喩えられる。
本管は、源義経(1159-1189)が愛用した「青龍」「白龍」の銘をもつ2管のうちのひとつと伝えられ、附属文書によれば、元暦元年(1184)、義経によって播州刀田山(とたさん)鶴林寺普賢院(兵庫県加古川市)に寄進され名器として伝来したこれらの笛を、紀伊田辺城主安藤道紀(1760-1825)が入手し、享和3年(1803)に主君徳川治宝(とくがわはるとみ・1771-1853)に献上したという。なお、「白龍」の笛の方は、これに先立つ享和元年(1801)、安藤家と関わりの深い紀伊田辺の闘鶏神社に奉納されている。義経所持の真偽は不明ながらも、管は太く手取り軽く、古管の趣がある。黒塗葵紋蒔絵の箱は、治宝の入手後に調えられたものであろう。
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