大般若経巻第三百六十三残巻
だいはんにゃきょうまきだいさんびゃくろくじゅうさんざんかん
概要
東大寺に伝来したといわれる奈良時代天平期の大般若経の残巻。防虫効果のある黄檗で染めた黄穀紙が使用されている。奈良時代の写経にはこの類の紙が多く用いられた。
奈良時代天平期は写経全盛期の時代と言われ、正確で美しい写経が数多く書写された。その背景には組織化された写経所の存在がある。経文を書写する経生、巻子を仕立てたりする装潢など、分業による書写事業が活発に行われたとみられる。
本品に付された朱点は、鎌倉時代の東大寺の僧、宗性(1202~1278)によるものと伝わる。
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